Yチェアの中古、新品より価格が安いので購入したいのですが
気をつけるポイントはありますか？

Yチェアは世界で1番売れているダイニングチェア。というだけあり名品ですね。
その分、中古での取引も多いチェアです。
元プロの販売員として中古を購入する際のポイントを解説します。
Yチェアだけでなく、中古家具を検討している方の参考になれば幸いです。

1 Yチェアの中古を購入する際に注意するポイント
2 元インテリアショップスタッフの見解
- 2.1 オーク材も人気

Yチェアの中古を購入する際に注意するポイント

汚れ、匂い

中古品を購入する上でまず始めに気をつけたいのが汚れや匂い。
見た目がカッコいいチェアだからこそ、見た目じゃない部分にもお気を頂ければ。

まずは汚れから見解を。
この汚れがどの程度かによりますが、無垢材を使用しているYチェアは油が染み込んでしまうとなかなか落ちません。
紙やすりなどで削れば多少良くなるかも知れませんが、細くなってしまうので避けた方が良いです。
これは座面部分のペーパコードも同じです。
座面部分の汚れは水洗いできますが、油汚れの場合は諦めた方が良いでしょう。

また画像では分からない匂いです。
香水、タバコ、ペット。気になる方も多いので購入前は必ず確認した方が良いです。

中古品を全て否定する訳ではありませんが、ダイレクトに感じるポイントなので要注意。

ガタつき

次にガタつき。こちらは特に木製品の中古に注意が必要です。
木製品は湿度や乾燥で木の収縮率が変化します。
これを業界用語では「木が痩せる」なんて言いますが
乾燥が続き、木が痩せてしまうと組み込んであったパーツが緩みがたつきや軋みに繋がることも珍しくありません。
私もヴィンテージの木製チェアを購入しましたが、ギシギシうるさい、、泣
と泣く泣く手放したことがあります。
中古とはいえ、高額な部類に入りますから、ここも注意が必要です。

ペーパーコードの緩み（ゆるみ）

最後はペーパーコードの緩みです。
Yチェアの魅力でもあるペーパーコード。紙の紐をよって編み込んであるのが特徴です。
Yチェアの良さはこのペーパーコードにあります。
座面が固いうちから使用していくと自分の体重に合わせてペーパーコードが馴染んでいく。
本来はこういった特徴があります。
なので中古のYチェアはこの緩みが酷くないか、確認した方が吉。
先述したギシギシ音やお尻の痛みに繋がる場合があります。
画像では判断できないので購入前に確認するのが良いでしょう。